作業ブログ
BMW E46 オートマフルード交換
最近、加速時に少々もたつきを感じるようになってきたのと、さすがに走行距離が多くなってきている(21万㌔!)ので、
オートマオイルを交換したいとの事です。
ディーラーでは無交換との事ですが、さすがに21万㌔走行車なので、すごくリスクはありますがあえて交換いたしました。
ちなみに、今迄1度も交換したことはありません。
もし、交換してオートマがダメになっても載せ替えればいいんです(社員の車なので)
ミッションはZF製の5速オートマ
まずは廃油を出し切ります。
出ました! 走行20万㌔分の劣化したATFです。
もう真っ黒です。よくぞこれまで走ってくれました。
オイルパンの中のマグネットも鉄粉だらけです。
とりあえず、ストレーナーは新品に交換します。
バルブボディーは脱着するか悩みましたが、外さないで見えるところだけ清掃。
ストレーナーも真っ黒でした。
こちらは新品のフィルター。
何とかうまく行って欲しいところです。
各部をきれいにしていよいよ取り付け。
オイルパンももちろん洗浄。
組み付けは完了しました。後はオイルの交換です。
オイルの方は純正も考えましたが、1Lで¥5000以上もするのであきらめました。
色々調べてみるとWAKOSが対応しているようなので、WAKOSを10L用意しました。
WAKOSなら¥30000以下で済みます。
とりあえず1度に入るのは3L弱なので、何度か回して汚れたオイルを徐々に抜き変えていきます。
最後に油温を点検してオイル量を調整して作業終了。
さて、その後はというと・・・
もうサイコーです!ちょっとリスクはありましたが交換して大正解。
もう少し乗ってみないと分かりませんが、今の所壊れませんでしたし、シフトフィーリングやもたつきは皆無です。
BMWの「駈抜ける喜び」復活です。
ちなみに今回の場合、トータルで¥50000以下で承れます。
E90 エンジンオーバーヒート
走行中にエンジンルームから煙が出た。との事で緊急入庫しました。
ヒーターホースのバイパスパイプが折れて冷却水が入っていません!オイルフィラーキャップを開けると・・・
完全にオイルと冷却水が混ざっています!
BMWはシリンダーブロックもアルミなのでガスケットの交換だけでは済まないはずなので、
中古エンジンがあれば乗せ替えが1番安い方法です。
今回はお客様と相談の結果、エンジンの乗せ替えになりました。
まずは降ろしやすい様にもろもろ外していきます。
BMWはエンジンの搭載位置にこだわってかなり後ろ寄りなので、結構隙間がありません。
ただ前側には、すごい余裕があります。まぁ考えてみればこのエンジンルームに直6・3000㏄やらV8・4000㏄が
入るのであたりまえですが。
ミッション周りのハーネス・ケーブル等を外していきます。
徐々に外れてきました。
車両のハーネス類はエンジンルームのジャンクションBOXに集約されています。
これは結構助かります!
下側はメンバーを外す前に、ギアボックスを外します。
なかなか、大変でした。
大体外れてきました。
そろそろ降ろせそうです。
外れました。
外れたエンジンとミッションコンプリートです。コンパクトですが各部の作りはさすがにBMW
トランスミッションを切り離し、
エンジンを入れ替えます。
ドッキングしました。
そろりそろりとエンジンを持ち上げていきます。
無事、乗っかりました。
オートマフルードは、交換の前にストレーナーを取り替えました。
フルードは純正品を使用しました。
こちらはオーバーヒートしたエンジンです。
エンジンの中の状態がすごく気になりましたので外してみました。
エンジン内部は案の定。オイルが白濁しています。
エンジン内部の部品もアルミの部分が多いので、相当熱の影響を受けたはずです。
こちらはバルブトロニックのシャフト
こちらはエキゾースト側のVANOS
カムシャフトを外した、シリンダーヘッドです。
燃焼室。3番シリンダー付近に問題があった様な感じです。
こちらはシリンダーブロックになります。オープンデッキ構造なので熱には強いが強度が無いというのがよく分かります。
1通り点検して作業終了です。
今回は冷却水が漏れたまましばらく走行してしまったので、エンジンがオーバーヒートしてしまったようです。
何か異常を感じたらなるべくそのまま乗らずに、早めに車を止めて連絡をいただければよかったのですが・・・
次回トラブルの際にはぜひご一報を。
R129 ベンツ320SL ボンネットインシュレーター交換
車検でお預かりいたしましたこちらの320SL。リフトアップをしてボンネットをあけたところ、
エンジンの上など所々に、こういったスポンジ状のかけらがいっぱい落ちています!
ボンネットの裏側はすでに7割近くは無くなっているでしょうか。
このまま放って置く訳にはいきません!エンジンの熱でボンネットの塗装が焼けてきたり、落ちたかけらが変な所
に入ったりしたら大変です。
ここはお客様に連絡を入れて至急部品を手配。幸い国内に在庫が有るとの事で、翌日には部品が届く目処が
たちましたので作業開始です。
まずは落ちたかけらが、エンジンルームに落ちないように養生します。
養生が完了したところで、軽くスクレーパーで削ってみます。
大きなものは大まかに削れましたが、乾ききった接着剤には、まるで歯が立ちません!カッチカチです。
ここはボンネットを外すしかないようです。
ボンネットを外しても、あまり力を入れ過ぎる事は出来ないので、なるべく塗装を傷つけないように慎重にこそぎ落としていきます。
が、遅々として進まないのでエアーツール投入です。
さすがエアーツール!早いです。
2時間以上かけて何とかここまで仕上がりました。
あと少しです。腕がしびれます
こんな感じで貼付に入ります。
こちらが新品のインシュレーター。新品はとっても柔らかいんです。
これを慎重にボンドで張り付けていきます。
貼付終了後 ボンネットを取付け作業終了です。
これ位の年式のボンネットインシュレーターは、国産のお車だとすぐには用意が出来ないのが多いのですが、
さすがベンツです。まさか翌日に届くとは!車はただの消耗品じゃ無いんですよね。
オーナー様も分かっているから大事に長く乗れるんでしょうね。
BMW Z3 充電不良
BMW Z3 バッテリー上がりでレッカーにて入庫しました。
充電器にてバッテリーを充電後エンジンをスタートしますと、おもむろにチャージランプが点灯!!
オルタネーターの充電電圧を点検してみると、充電不良です。
こんなときはすぐにリビルト品の手配をするのですが、今回はせっかくなのでちょっと分解をしてみました。
M50系のエンジンのオルタネーターは、冷却用のダクトが付いています。
外してみると、オヤッ!
中には落ち葉が・・・
何かが絡まって充電不良でしょうか?
どうも落ち葉が原因ではないようです。
ブラシの部分を外してスリップリングを点検。多少磨耗は見られますが直接の原因では無さそう。
更に分解。こちらはステータ。
そしてこちら側がローターです。共に大きな故障や磨耗はありません。
そして、今回の充電不良の原因は・・・
ICレギュレーター。こちらの故障で必要な電圧が得られない状態でした。
ただ、こちらの部品を単体でとる時間がとれなかったので、今回はとりあえず中古品で交換。
組み上げて終了。そろそろオーバーホールにもチャレンジしてみたいところですが、設備投資が必要なので難しいところです。
この季節オープンはいいですよね。
Z3は、今ならお値段もお手頃ですよ。
是非お問い合わせをお待ちしております。
トヨタ セラ エアコン修理
暑くなってくるとエアコンの修理依頼が増えてきます。
特にこの車はエアコンが効かないと夏は絶対に乗り切れません。
なんといっても天井は、ほとんどがガラスなんです。
お車の状態は、エアコンのコンプレッサーを交換したものの、翌日にはエアコンが効かないというもの。
配管・コンデンサー等点検しましたが漏れは見当たらず。
そうなると車内のエバポレーター?
助手席のグローブBOXを外して中をのぞくとエバポレーターが・・・ほぼ間違い無さそうです。
お客様にご了解を戴いたので、ユニットの取り外しをします。
これが、
こうなって、
ユニットを外してみると・・・
予想以上の状態です。エキスパンションバルブもどエライ事になってます。
さすがに四半世紀前のエバポレーターです。(笑)
部品の方は、割りとすぐに揃いましたので、もろもろ取り付けます。
ただエアコンのガスは貴重なR12なのでとても高価!!
無事完了いたしました。
BMW E53 X5 オイル漏れ修理
E53 X5オイル漏れでおあずかりいたしました。
リフトアップすると、オルタネーターはすでにオイルまみれです。
M50系定番のエレメントブロックが漏れているようです。
ケースを取り外すには、パワステのオイルタンクとオルタネーターが邪魔になります。
外れました。
この部分のゴムのパッキンが経年劣化で固くなり、オイル漏れを起こします。
ここのオイル漏れの修理で幸いなのは、工賃はともかく部品代が安く済むことです。
取り付ける前に外した部品は洗浄します。
きれいになりました。
オルタネーターもひどく汚れていますので、
もちろんキレイにして取り付けます。
エンジン側もキレイにしてから、
組み付けて完了です。
オートマのクーラーホースも漏れていましたのでご一緒に交換いたしました。
M50系のオイルエレメントケースはオイル漏れの定番ですので、気になる方はまずは点検をお勧めいたします。
(ちなみにこちらはX3のM54です。この形のエンジンのお車です。)
ぜひお問い合わせをお待ちしております。
BMW E39 エンジンオイル漏れ修理
BMW E39 525iエンジンオイル漏れで入庫しました。
バルブカバーのパッキンはかなり漏れて、ラジエーターホースにたれています。
M50系のオイル漏れの定番エレメントケースは、今のところ漏れは見当たらないようです。
今回はバルブカバーのパッキンのみを交換いたします。
もろもろ外していきます。
外れました。
E39位の年式ですと、ゴム類はかなり硬化しています。
ヘッドカバーから外すと、ボロボロになりました。
取り付ける前に、キレイに清掃します。
カバーもきれいにしてから取り付け。
最後にエンジンルームをスチームにて洗浄。すっかりキレイになりました。
サイドビューです。E39ってとてもいいバランスのプロポーションだと思うんですよね。
特にこちらの車両は後期型のMスポーツなので走りもGOODです。
アウディA4 エンジンオイル漏れ修理
車検でお預かりしたA4が、オイル漏れしていましたので修理しました。
漏れている場所をたどっていくと・・・
オートマのクーラーホースがひどい事に・・・
更に、もう1個所はエンジンの上側より流れてきている模様。
どうやらヘッドカバーパッキンのようです。
漏れたオイルがマフラーの遮熱板に垂れているので、高温時には煙が出てました。
まずはバルブカバーを外します。
外れたカバーは、洗浄します。
ヘッド側もキレイに洗浄したら慎重に取り付けます。
クーラーホースも交換終了。
オイルまみれだったフロントデフケースもキレイに洗浄。
エンジン始動後、漏れの点検を行い作業終了。
右のリヤショックも漏れていましたので交換。
無事完了です。
次回の車検も是非お待ちしております。
VW ポロ ロアーアームブッシュ交換
VW ポロ 走行中に異音が出るとの事で点検いたしました。
お調べいたしますと、ロアーアームのブッシュがバックリと切れています。
実はこのあたりの年式のVW車では定番のトラブル。左右ともロアーアームをブラケットごと外してブッシュのみ交換いたします。
ブラケットが外れましたら、プレスにかけてゆっくりブッシュを抜き出します。
ブラケットはアルミですので、ゆっくり慎重に行います。
ブッシュが抜けましたら、せっかくですのでキレイに洗浄します。
アルミの部品はキレイになりますからやりがいがあります。
キレイになりましたら、新しいブッシュをブラケットに入れていきます。
ここも力任せでは無く。あくまで慎重に入れていきます。
完成しました。
これで異音やハンドルのふらつきも解消です。
2000年代前半のVWやBMWのE46等こういった構造のお車は例外なく交換になりますので、
ブレーキング時のフロントからの異音や、ハンドルのふらつき等がある場合は、是非早めに点検をお勧めいたします。
お待ちしております。