2016年4月
FIAT ムルティプラ オイル漏れ修理
「止めておくとオイルが下にたれてくる。」とのお話。
お預かりしてリフトアップをしてみると、ドライブシャフトのインナーブーツからミッションオイルが漏れてきています。
通常の車はドライブシャフトの中からミッションオイルが漏れてくることはまず無いのですが、FIATの車はブーツはミッションに
固定されていて、ブーツは回らずシャフトのみがブーツの中で回る構造になっています。
ブーツを外すとこんな感じです。
外した側のシャフトです。
シャフトからブーツを外すのに、念のためプレスを使用しました。
外れました。インナーブーツを内側から見た構図です。
奥にベアリングの様なものが見えます。
この部分からオイルが漏れていたみたいです。
入れる際もプレスを使用。
オイルは純正品を用意しました。
追加で、左の後ろのタイヤが走行中に時々こすれているとのお話。
拝見すると、かなりネガキャンがついた感じになっています。
フェンダーの内側にも跡が付いています。
リフトアップするとロアーアームのブッシュのところが、こすれて錆びてきてます。
とりあえず分解するとブッシュがガタガタでした。
ただ、部品の納期が約1ヵ月!
とりあえず一度元に戻してご返却しました。
部品が届いたので再度入庫していただき分解すると、ベアリングは粉々‼ ブッシュはビリビリでした。
ブッシュの部品の単品供給はないみたいで、ロアーアームのASSY交換になりました。
お取り付けして完了です。
なかなか貴重な経験をさせて頂きました。
またのご利用お待ちしております。
AUDI A4 エアコン修理
エアコンの風は出るが、冷えないというお問い合わせを頂きました。
こんな時はまずCPU診断です。
エアコンの項目に故障のメッセ―ジがあります。
さらに深く探っていくと、A/Cプレッシャーセンサー/温度センサーの故障コードが入っています。
プレッシャーセンサーはエアコンのコンデンサーの前側についています。
こちらを交換して作業完了。思いのほか低料金で済みました。
最近のエアコンのコンプレッサーはクラッチでON、OFFするのではなくコンプレッサー内のバルブを開閉することで
温度を変えているみたいなので、ゲージマニホールドやクラッチの見た目だけでは判断が難しくなってきています。
もう診断機がないと修理は難しくなってきましたね。
1JZ-GTE エンジンオイル漏れ修理
JZX100のチェイサーの車検をお預かりいたしました。
リフトアップをしてみるとかなりのオイル漏れがあります。
エンジンフロント側のタイミングベルトカバーより出てきています。
とりあえずカム側のカバーを外してみると、かなり汚れています。
考えられるのはカムのオイルシールや、ガスケット類。
とりあえず、お預かりして分解開始。
特に、エキゾースト側はかなりの汚れがあります。
ベルトテンショナーの裏側もべっとりです。
カムシールがかなり怪しいので、カムギアを外してバックプレートも外します。
やはり、カムシールでした。
ゴムの弾力が無く、硬くなっています。
両側のカムシールとクランクシャフトも交換をします。
大人の事情により、VVTも新品に交換をしました。
ベルトテンショナーもかなり汚れているので、きれいにしてから取り付けます。
作業完了しました。
JZ系のエンジンが、トヨタ最後の直列6気筒エンジンになってしまうんでしょうか。
直列6気筒ならではのエンジンフィールは捨てがたいものがあるので、また復活して欲しいですね。
ぜひ大事に乗ってあげて下さい。