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E90 エンジンオーバーヒート

走行中にエンジンルームから煙が出た。との事で緊急入庫しました。

ヒーターホースのバイパスパイプが折れて冷却水が入っていません!オイルフィラーキャップを開けると・・・

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完全にオイルと冷却水が混ざっています!

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BMWはシリンダーブロックもアルミなのでガスケットの交換だけでは済まないはずなので、

中古エンジンがあれば乗せ替えが1番安い方法です。

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今回はお客様と相談の結果、エンジンの乗せ替えになりました。

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まずは降ろしやすい様にもろもろ外していきます。

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BMWはエンジンの搭載位置にこだわってかなり後ろ寄りなので、結構隙間がありません。

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ただ前側には、すごい余裕があります。まぁ考えてみればこのエンジンルームに直6・3000㏄やらV8・4000㏄が

入るのであたりまえですが。

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ミッション周りのハーネス・ケーブル等を外していきます。

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徐々に外れてきました。

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車両のハーネス類はエンジンルームのジャンクションBOXに集約されています。

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これは結構助かります!

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下側はメンバーを外す前に、ギアボックスを外します。

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なかなか、大変でした。

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大体外れてきました。

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そろそろ降ろせそうです。

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外れました。

 

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外れたエンジンとミッションコンプリートです。コンパクトですが各部の作りはさすがにBMW

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トランスミッションを切り離し、

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エンジンを入れ替えます。

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ドッキングしました。

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そろりそろりとエンジンを持ち上げていきます。

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無事、乗っかりました。

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オートマフルードは、交換の前にストレーナーを取り替えました。

フルードは純正品を使用しました。

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こちらはオーバーヒートしたエンジンです。

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エンジンの中の状態がすごく気になりましたので外してみました。

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エンジン内部は案の定。オイルが白濁しています。

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エンジン内部の部品もアルミの部分が多いので、相当熱の影響を受けたはずです。

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こちらはバルブトロニックのシャフト

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こちらはエキゾースト側のVANOS

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カムシャフトを外した、シリンダーヘッドです。

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燃焼室。3番シリンダー付近に問題があった様な感じです。

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こちらはシリンダーブロックになります。オープンデッキ構造なので熱には強いが強度が無いというのがよく分かります。

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1通り点検して作業終了です。

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今回は冷却水が漏れたまましばらく走行してしまったので、エンジンがオーバーヒートしてしまったようです。

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何か異常を感じたらなるべくそのまま乗らずに、早めに車を止めて連絡をいただければよかったのですが・・・

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次回トラブルの際にはぜひご一報を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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